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広州地下鉄3号線は、2005年12月28日に開通しました。
その後も、どんどん延伸していきました。
世界最速の地下鉄で、120km/時まで出すことができます。
2010年10月30日午後2時(日本時間は午後3時)、3号線が広州東駅から機場南駅まで延伸しました。
機場南駅は、広州白雲国際空港ターミナルビルの地下1階にあります。
3号線は、機場南駅~体育西路駅間を約45分で結びます。
機場南駅から体育西路駅までの運賃は12元と安いです。
また、スーツケース置き場付きの車両が導入されました。
ところが、3号線の延伸部分は、トンネルの強度が不足していて、安全基準を満たしていない疑惑があります。
鐘吉章さんという技術者が、インターネットで、トンネルの強度などで、「安全基準を全く満たしていない」と指摘しました。
「会社は報告の数字を偽造した」ということらしいです。
安全検査会社がトンネル内の6か所を調べましたが、1か所がかろうじて基準を満たしていただけで、その他は基準値を大きく下回っていたらしいです。
鐘吉章さんも元同僚の技術者も、「コンクリートが崩れ、トンネル全体が埋まる可能性すらある」と見ています。
鐘吉章さんは、広州穗観工程質量安全計測中心公司で働いていましたが、この検査の関係で、あらゆる検査担当から外されたらしいです。
鐘吉章さんは、若い頃に共産党軍のゲリラ戦士として活躍したことの証明書を提示し、不正には絶対に屈しないと明言しました。
現在、中国では地下鉄が急ピッチで建設されていて、その規模には目をみはるものがあります。
北京地下鉄は、2010年12月30日に5路線が同時に開通し、9本から14本になりました。
総延長が東京を追い抜き、世界第4位になりました。
現在は約336kmですが、2020年までに約1080km、30本になる予定です。
上海地下鉄は、1995年に開業しましたが、2010年に総延長がロンドン地下鉄を抜いて、世界一になりました。
現在は約420km、11本ですが、2020年までに約980km、21本になる予定です。
広州地下鉄は、1997年に開業したばかりで、総延長はまだまだ下の方ですが、2015年までには約600kmになる予定です。
深圳地下鉄も、2004年に開業したばかりで、総延長はとても短いですが、2020年までには約424kmになる予定です。
さらに、蘇州、杭州などでも地下鉄が建設されています。
しかし、その代償は大きいです。
北京地下鉄8号線は、北京オリンピックの直前に開業しましたが、ホームに亀裂が入っています。
また、上海地下鉄は、水漏れがひどくて、「小心地滑(スリップに注意して下さい。)」という看板を立てなければならない状態になっています。
広州地下鉄は、上記の問題があります。
深圳地下鉄は、エスカレーターが逆走して、乗客24人が負傷しました。
発展し続けることはいいですが、常に安全第一でやってほしいものです。
大阪市交通局は、「市営交通社会貢献等戦略プラン」に掲げる「地球環境にやさしい市営交通」を目指す取り組みとして、大阪市環境月間に合わせて、市営交通環境PRを展開することになりました。
その取り組みは、「エコラッピングバス」、「エコライナー」を運行したり、駅構内などで「大阪市環境月間」を啓発したり、エコパネル展を実施したりなどです。
その中の「エコライナー」ってちょっと気になりますよね?
それは、「エコライナー」であって、「エコラッピングライナー」ではありません。
よって、環境PRに関するラッピングは行いません。
しかもその「エコライナー」は、御堂筋線で1編成しか運行されません。
どの編成になるのかは分かりませんが、情報を探っておきます。
期間も、6/5(日)から6/18(土)までと、非常に短いです。
よって、ラッピングを施さないとはいえども、非常に貴重なものになります。
一応、「ライトダウンキャンペーン」、「乗ろう鉄道 減らそうCO2」、「大阪市環境月間」の3種類のポスターを車内に掲示します。
その枚数は、370枚に上る予定です。
広州市では、11月1日から、世界初の公共交通機関平日乗車賃無料措置がとられていました。
これにより、広州地下鉄では、終日、各路線とも大混雑が続いていました。
11月1日の広州地下鉄の利用人数は、推定741万人と、新記録を更新しました。
広州市民は約1600万人なので、広州市民の2人に1人は11月1日に広州地下鉄を利用したことになります。
1号線、3号線では、特に混雑がひどく、満員により乗車困難とされ列車が停車しないことがありました。
最初の3日間だけで、1号線は9回、3号線では2回ありました。
これを「飛駅」といいます。
ホームにたどり着いてから、電車に乗れるまでに、10分はかかると言われていました。
4号線、8号線を除く4路線では、入場規制がありました。
広州地下鉄は、一般の方か通勤ラッシュ時の地下鉄の利用を避けてほしいと訴えていました。
この無料措置は、アジア大会の開催記念として、広州市民への「プレゼント」として行われたものだとされています。
ところが、予期せぬ事態が発生しました。
この無料措置が、なんと中止になってしまいました。
前述の通り、「飛駅」を行わなければならない程の大混雑に加え、地下鉄の入口の前に人があふれたこと、会社に30分以上遅刻するサラリーマンが続出したこともあり、これ以上の無料措置を行うことは困難だと判断されたのだと思います。
よって、11月8日以降は、通常通り運賃が必要になりました。
広州市は、代替措置として、広州市戸籍家庭一家につき150元の現金を支給することになりました。
広州市は、こういうことに対して見通しが甘かったのではないかと思います。
運賃を有料に戻した初日(11月8日)は、無料化された初日(11月1日)より、乗車人数が約361万人減り、約420万人になりました。
結局、世界初の夢の無料制度は、泡となって飛んでいきました

そこで、大阪市営地下鉄は、全線で運行本数を減らす「間引き運転」を検討しています。
電力を10%削減する場合、20%削減する場合など、必要なダイヤを試算しています。
電力を20%削減する場合、御堂筋線の混雑率は約200%に達する見込みです。
毎日非冷房で混雑率が300%以上の車内に詰められた僕たちの大先輩方からすれば、「そんなことはたいしたことはない。そのくらいで甘ったれるな

でも、お国のためだと思って、皆さんで乗りきっていきましょう

P.S
その後の記事も、あわせてご覧下さい。
一度見てみる価値はあるのではないかと思います。
地下鉄の開通のポスターもあります。
1933年当時は、梅田駅~心斎橋駅間が5分で結ばれていたようです。
現在は、7分で結ぶので、時代とともに遅れていっていますね

また、マナー向上を訴える広報も展示される予定です。
いわゆる、「整列乗車」を呼び掛けるポスターです。
現在の日本では、ほとんど守られていますが、まだまだ定着していない国もあるので、このポスターを見て頂いて、少しでもマナー向上のきっかけになればと思います。
大阪歴史博物館の最寄り駅は、谷町四丁目駅です。